GAFA化する仮想通貨

今日は仮想通貨の話なので、ちょっと特殊かもしれません。
次回は普通の話をしたいと思います!

GAFA(ガーファ)とは

 Google、Apple、Facebook、Amazonの頭文字ですが、この記事では、その4社を指しているわけではなく、スマートでクレバーで資金力のある強いチームの比喩として使っています。私は、仮想通貨の世界もGAFA化していくだろうな、と思ってこの記事を書くのですが、その切り口を2つに分けて、説明してみたいと思います。

今の仮想通貨は難易度が高い

 重要な前提として、私から見た仮想通貨の世界が強烈過ぎるから、というのがあります。数年前と比較して質が変わったと思っています。強烈というのは、自分の知る世界と比較して、規模感速度感効率性狂気の度合い、そこにある才能、最後まで何が起きるか分からない不確実性まで含めて、どの角度から見ても、異次元と考えます。私もわずかですが4年、特にここ1年は、仮想通貨を触って増やしてくることは地合のおかげで、もちろんできていますが、この問題意識の本質は、増やせたかどうかではなくて、もっと先まで含めて仮想通貨とどう向き合っていくべきかを考えていかないといけない、という危機感です。

勉強の必要性

 言い訳ですが、他の領域も絶えず見ていて、仮想通貨のみに注力できたわけではありません。その結果、甘く見ていた部分がありますね。4年前に中途半端な成功体験があったのもよくなかったなと今は思っていて、あぐらをかいていました(特に何か失敗したわけではないですけど)。ただ、こうして今は本気で勉強しなきゃ、と気づいたのだけは良かったです。

遂に本場が動いた

 前回のとは違って、今回の大相場は米国主導の変化なので、4年前の延長には、今の姿がないです。自分のような凡人には投資(や投機)をしたり、ユーザーとして参加する以外では、できることがほぼない、という寂しさのような感覚もありました。というのは、ワンチャンあれば、自分もブロックチェーンを使ったソフトウェアを作りたいと最近よく思っていたからです。ただ、今の環境を知れば知る程、高い壁があるのを実感しています。それなら、せめて勉強ぐらいはして、ユーザーとしては付いていこうと。勉強していなければ、普通にユーザーとしても付いていけないです。なので、個人的には、当面納得がいくまで、時間はここに集中していくべきかなと思っています。頭の良し悪しに関係なく、新世界への適応です。変化を自分の中に取り入れていけるよう将来に備えて、今から準備していきます。その途中で、自分にもできる何かアイディアが見つかるかもしれない。これが今日の記事を書く意義(問題意識)になります。

  1. 業界内部におけるGAFA化
  2. 業界の外に対するGAFA化

今日は、このうち、1の話だけ、させていただきます。概要は以下の通りです。

 数年前なら通用していたであろう感覚頼みのやり方は(雰囲気投資とか、お祈り投資とかも含め)もう通用しないです。要するに、今後はファンダメンタルズをしっかりと見て投じていくことが正しくなったと思います。2017年バブルの時とは付き合い方が根本的に変わっています。

 強いものがさらに強くなるのではないでしょうか。その根拠は、昨年から今年にかけて見られる規模の拡大していく資金調達の金額に求めることができます。資金があるから技術も集まり、プロダクトの品質も上がります。

 伝統的な金融の世界は、仮想通貨の世界へ投資する形で、両者は既に歩み寄りと融合を図り始めていると思います。中央と非中央で対立しているより、融合して昇華された方が早くて、現実的で、インパクトも大きいです。どちらも飲まれまいとする部分があるのかは知りませんが、私の想像では、Defiは既得権の金融をディスラプトするまでには至らず、伝統的な金融を大幅に変容させつつも、譲歩して共存する道に落ち着くと思っています。

 イーサリアムブロックチェーン上のスマコンによって多彩なDAppsが続々と登場したわけですが、今後も増えていきつつ、結局は、各ジャンルごとに支配的な地位を占めるプロトコル(ネイティブトークン)が君臨するような構図になると思っています。多くのプロジェクトは負けてしまい、最初はジャンル別で少数が寡占する。次いで合従連衡が起きてGAFA的な構造になる。なので、何でもかんでも広くターゲットを持つべきではなく、自分達が勝ち残るジャンルを見定め、セグメントキラーになることが大切なんだろうな、と素人目に思っています。

 イーサキラーと言われたりする、ソラナなどの独立した、後からの新しいチェーンにも資金と技術が集まっているでしょうから、革新的なアイディアに基づく面白いDAppsが今後も生まれる可能性があって、ディスラプトのディスラプトみたいな逆転劇にも目を離すことはできません。フットワーク軽く動ける個人としては、そうした逆転はチャンスとピンチのいずれにもなりそうです。

 プロジェクト格差が生じるとすれば、それは主にDAppsの差になると思います。知名度、ブランド、歴史、今の時価総額とか見栄えの部分は、一番に重要な話ではなくなってきています。WEB2.0(これまでの普通のインターネット)では、サービスの質の差は、それを手掛ける会社の差に当然なります。インターネットの世界はフラットで移動しやすいから、とにかく、いかに面白いWEBサービスを作ってユーザーを集められるかがポイントのはずです。その背景に、資金力も必要ですよね。仮想通貨の世界も、同じように、いかに面白いDAppsを作れるかという戦争です。ここのレベルが高い。ブロックチェーンが有用であることは証明済みで、消滅するか否かのキャズムはもう超えた、と思っています。

 上記の内容は、イーサリアムが全ての始まりで今も王者ですが、どのチェーンであるかは、まだ決め手にはなっていない可能性もあって、面白いDAppsを作ったところにチャンスが出てくる気はしています。なぜなら、面白いDAppsとは、そのネイティブトークンに対する需要そのものだからです。もちろん、既に人気のDAppsを抱えるチェーンが有利に変わりありませんし、他のチェーンと言っても、結局はイーサリアム経済圏から資金を引き抜こうとして群がっているような実態はありますからね。なお、大規模な資金調達ができたプロジェクトは、ますます優位に運ぶことができそうですが、この世界は移動も早いです。スイッチングコストがないのかなと思うほどムードが変わりやすい性質が潜在的にあります。

結論

仮想通貨は大人の世界に突入

そこで、どのようなスタンスで自分が向き合うかがポイントです。

技術への理解

 私は技術者でも、サービスを開発する起業家でもありません。が、しかし、今後は自分の分かる範囲では、仮想通貨を技術面から見ていくアプローチに切り替えようと思っています。技術的な側面から見た方が私にとっては分かりやすく、深く入ってくるからです。また、投機で見るなら、儲かることも当然、気にはなるのですが、一旦、儲けたい軸から離れて考えてみようと思いました。その理由は、儲けを度外視すると、判断が変わることがあるからです。それぞれのプロジェクトが、技術、エコシステム、何ができるか、何をしようとしているのか、その実現可能性、自分にとっての総合的なメリットもあるか、など含めて、よりファンダメンタルズ的な側面から判断していく方が、かえって将来的にも儲かるのかなと思ったからです。仮に、儲からなくても、この方が、学びが多そうですしね。

起業家の視点

 あえて、起業家になった気分で考えてみても、私が、BSC上でDAppsを作って勝負だ!などという路線は、人生の全時間とリスクを賭してやるぐらいでないと、まず無理そうだ、と感じました。個人と仮想通貨は相性が良いとかねてから思っていて、DAOとかの概念も現実味を帯びてきたし、組織を作らずとも、リモートでつながりながらリスクなくチームを組成し、アプリも作れるな、と思っていたのですが、調べてよく考えるほど想像以上に難易度が高いと分かりました。特に、資金を集めるタイプの下手なスマコンでも稼働させて資金流出させたら、匿名で逃亡でもしない限り、おしまい、破産です。けれど、資金を集めるのがTVLとして今の競争の一つの軸にもなっていますから。そのリスクは私には負えないので、そうした羨ましい挑戦は、やはりアントレプレナーの方にしかできないですね。結局、GAFA化の真意は、中途半端に仮想通貨でアイディアを出しても、英語力は当然、資金力、技術力、チームとかもないと、今の業界では、全く歯が立たないレベルに行っている、ということです。数年前なら、面白いコンセプトや知名度などがあれば、技術力とか中身のないプロジェクトでもICOでお金を集めたり、人気を博して存続もできているような感じでしたが、今はもう社会実装に耐えるレベルの異次元のバトルがメインだと分かりました。

個人の開発者を応援したい

 個人レベルではもはや何もできないと決めつけるのも時期尚早で、寂しい気がしています。たとえば、フリーのWEBエンジニアが責任を負うことなく、家で一人、本業の片手間にて、気持ちを込めたDApps。そういうのを応援したいですし、自分もアイディアを出して、実現してくれそうなエンジニアさんを探していく、とか。Defiだと、バグや脆弱性によって資金の流出が起き得ますから、そこはまず無理と思っていますが、peer to peerがコンセプトで始まった世界なのですから、個人の知的興味や開発の努力が、副業からでも実るようなやり方が欲しいです。一人一人が作ったものに、ちょっとずつ改善を足していくようなイメージで、コンポーネント的に繋がって、発展しいく。今のまま進んだ先の未来にある強者の生んだものだけでは、なんとなく面白くなさそうです。まぁ、この部分は、私が感じているだけかもしれませんね。

ブロガーはWEBが生んだ原子

 ネット上で言うと、私も含め、沢山の小さな個人ブロガーがいて、それぞれが微力であれコンテンツ生成に参加できていたりします。コンテンツを作って発信者になることができるという、この変化が、個人を破壊的にエンパワーメントしてくれました。本当に革命だと思っていて、時折、感謝しています。なので、仮想通貨の世界においても、個人がブロックチェーンの機能を、部品のように取り込めるのが有難いです。または、個人を有効に活用して欲しいと思っています。

オープンソースは成長できる

 このブログもオープンソースのワードプレス(無料)ですが、プラグインでどんなこともできます。それは世界中の技術者が、これまでにちょっとずつプラグインを開発してきてくれて、そうした一つ一つのアイディアにインスパイアされた人達が、またそこに改善を積み上げて、とやってきた結果です。私にも使えるワードプレスの世界観は比較的、仮想通貨に近いと思っていて、普通に、このワードプレスに仮想通貨の部品を様々、簡単に組み込みたいと私は今日も思いました。オープンソースなブロックチェーンに記録してもらいつつ、単体では大したことはないかもしれないプラグインが増えていって、私達ユーザーは、どれでも自由に選択して組み合わせて使えるように。

保管と移動にはもう飽きた

 トークンの保管と移動に限れば、根本的にはビットコイン一つがあるだけでも十分と言えば十分なので、これからは保管と移動以外でブロックチェーンで何が実現できるかをみんなが考え出しているわけですが、私も、実現はできずとも、アイディアぐらいは常に出しながら生きていこうと思っています。あとはネットワークですね。もちろん、既に流動性を提供して貸借に参加したり、ゲームで稼いだり、NFTを買ったり売ったり、と言った、保管・移動以外のユーザー体験は成功し始めていますから、放っておいても、時間の問題で広がっていくでしょうね。それを眺めているだけでも面白いです。

もっと簡単な仮想通貨はいつ出てくるのか?

 現在、成立しているのは軒並みハードルが高い部分があると思うので、ハードルの低い仮想通貨の世界も見てみたいです。また、今までは、仮想通貨は儲かるからやるが9割だったと思いますが、これからは、便利で必要だから使って、おまけに儲けられる、になりそうです。バックエンドやインフラ的な、業界の人しか見えない部分も面白いと思うのですが、投機と金融以外で簡単に個人が楽しめる仮想通貨の方が私にとっては、面白そうです。たとえば、SNSとブロックチェーンがもっと融合できる可能性はないか、ここは本当に大切です。私はずっと発信をしてきたから、個人の情報発信(コンテンツ生成)に仮想通貨の部品をさくさく組み込めて、やれることが広がる世界を望んでいます。そのためにも、これからは、真剣に勉強していきます。
最後まで長文をお読みいただき、ありがとうございました。
与沢翼

動画 Version

本日の記事内容について、昨日のメンバーシップ動画で、背景・関連する話・基礎・その他の情報を踏まえ、お話させていただきました。尺は81分ですが、全て話し切れておらず、次回以降も続きます。

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